GEOLOGICAL HOUSE
屋根の植物を剪定しては季節によって表情を変えていく。
都心に住む三人家族のための別荘である。敷地は南房総の山を背にして目の前に海が広がる自然公園法適用地域である。その広々とした環境で海から山へ視線と風が抜けるゲートのようなRC造のワンルームを設けた。
仕上げとして屋根スラブでは、断熱材を積層した上で土を敷き、野草の種をまいて屋上緑化を設けた。そして外壁では、現場の土と珪藻土を混ぜたモルタルを吹き付け、壁全体が地層を模すように削り出していった。
そうした屋根や壁はむしろ周囲の海や山のなかで自然の一部として動き始める。住人は週末ごとに庭で土いじりをしたり、屋根の植物を剪定しては季節によって表情を変えていく。
作品名
地層の家
建築面積
102.7 m 2
所在地
千葉県
延床面積
93.2 m 2
主要用途
週末住宅
最高高さ
4.3 m
規模/構造
地上1階
設計
NAP architectural design office (in charge of staff registration)
敷地面積
826.5 m 2
施工
屋代工務店