FLOAT BEAUTY SALON
浮遊する天井
この美容院では天井が平面と一致して見えない。大規模ショッピングセンター(CS)のエントランスに面する立地の優位性を生かして、お客のCSへのアクセスを店内まで取り込みつつ、その先にはリースライン(平面)を越えて広がる天井空間を目指した。
CSの内装では避けられない要素となる構造柱に対し、倍のスパンで増幅した造作柱を立て、構造柱の軸より斜めに振った構成としている。そして両壁面の三角柱の上部に鏡を貼ることにより、お客の斜めからの視線に対して何十m先までも天井空間が伸びつづいて広がって見える。この視線が交錯する柱間には、半透明の樹脂シートがドレープカーテンのように3枚ヒダになって掛け渡されている。このドレープ上の天井からは円形型蛍光灯が50灯、全般照明として設置されている。
この照度を吸収拡散してドレープ天井は、そのもとの美容スペースからは別次元に、明るく白くフワフワとした雲模様のように、見渡す方向に自由に広がっている。
作品名
Float Beauty Salon
延床面積
187.14 m 2
所在地
三重県鈴鹿市
設計
ARAY Architecture
主要用途
美容院/ネイルサロン
施工
株式会社 船場
規模/構造
ショッピングセンターの内装